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R-18ネタも普通に呟きます。鍵は私が生涯推しているキャラ名英数字4文字

2023年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

マレリリ小話毎日更新企画中
(毎日とは言っていない)

 マレウスはリリアに対して好き、という言葉を告げたことがない。
 たとえばリリアが屈託なく笑うとき、シルバーやセベクと共にいるとき、ただ真っ直ぐにこちらを見るときに彼を好きだな、とマレウスは思うことがある。だがそのときに感じた想いをリリアに告げたことはなかった。
 多分告げない方が良いのだと、理由はわからなくともそう思っていた。そのせいで心が苦しく思うことや悲しくなることがほんの少しだけあったが、それでも良いと思っていたのだ。
 だって二人の関係はいつまでも変わらない。マレウスの隣にはリリアがいて、彼の隣には自分がいるのだとそう信じて疑わなかった。
 そう、信じていたのだ。リリアの一言を聞くまでは。
 「わしは、この学園を中退する」
 リリが魔力を失いかけていることにマレウスは全く気づかなかった。また、リリアもマレウスに対して一言もそんなことを伝えなかった。
 赤竜の国に行くのだとリリアは言う。残念です、とセベクが悲しそうに呟き、シルバーはなにかを堪えるようにぎゅっと手を強く握りながら親父殿が決めたことなら、と寂しそうに笑った。マレウスだけが、リリアのことを見送る言葉を言えずにいた。
 どうして皆は別れの言葉を告げることが出来るのだろうか。ディアソムニア寮生だけではなく他寮の生徒、教師までもがリリアの中退を悲しみ、それでも別れの言葉を投げかける。
 ──もう二度と会えないはずなのに、だ。
 赤竜の国など誰もがいける場所ではない。この学園がリリアの姿を見る最後の場所になるのに、誰一人彼を引き留める者はいなかった。
 自分だけが間違っているのだろうか、とマレウスは大勢の人間がいるはずの学園で孤独を感じた。
 だって想像もしていなかったのだ。リリアがマレウスの傍からいなくなるなど、もう二度と彼の笑顔も声もなにもかもがなくなってしまうなんて。
 心が張り裂けるように痛い。その痛さが、リリアを好きということの証など知りたくもなかった。
 「……マレウス、わしは、」
 最後の夜だから、とマレウスの部屋に訪れたリリアに心境を吐露すれば彼は寂しそうに笑う。別れの言葉など聞きたくない、と抱きしめたリリアの身体はマレウスよりも小さく、それでもこんなにも自分にとって大きな存在だった。
 「……傍にいてくれ、リリア。何処にも行かないで、ここにいてくれ……」
 「マレウス……」
 ──好きだ、と禁忌にしていた言葉を告げる。その瞬間、リリアが息を飲んだ。
 好きだ、愛していると今までいなかったときを埋めるようにマレウスはただひたすらリリアへの愛の言葉を囁く。そうすればリリアがマレウスの傍にいることを選んでくれると、そう思いたかった。
 「すまぬ……マレウス。わしも、お主を愛している。だから、その望みは聞けぬ」
 ──さようなら、とリリアは頬を濡らしながら唇を重ねる。
 それが決別のためのキスだとマレウスは気づいてしまった。この瞬間に、リリアは恋心を捨てたのだと。そして同時にマレウスの恋心を打ち砕いたのだ、と。
 そうして部屋から出て行くリリアを引き留めることは出来なかった。もっと早く、想いを告げていれば良かったのだろうかと後悔だけが過ぎる。関係を変えることを恐れなければ、リリアは傍にいてくれただろうか。
 どうすれば良かったのだろう。なにが正解だったのか、マレウスにはわからない。
 だから、だから──。
 「どうか受け取って欲しい……僕の心からの贈り物を」
 正解を教えてくれないのならば、正解を作るしかないのだ。
 『運命の糸車よ、災いの糸を紡げ。深淵の王たる我が授けよう』
 ──祝福を。
 全ての者に。そして、マレウスとリリアの恋心に、永遠の祝福を。
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マレリリ

リドエー&マレリリ没小説 いつかは続きを書きたい
エース、プラチナジャケットエピソードネタバレあり

 黎明の国、国立美術館。様々な展示物があるなか、エースはトランプ兵が一糸乱れぬ姿で隊列している絵画の前でふと足を止める。入寮してから行った行進を思い出し、自分だけが褒められた記憶にほんの少しだけ頬が緩む。だが、すぐにその笑みはため息へと変わり、嬉しかった思い出が今の自分の心境に塗り替えされていく。
 トランプ兵。ハーツラビュル。なんでもない日のケーキ。寮長。真っ赤なバラ。リドル・ローズハート。連想ゲームのように様々な物、場所、人物が頭の中に浮かび上がり、そこにはエースが考えないでいようと思っていた人物がいた。
 未練がましい自分に苦笑いするしかなく、エースは早く立ち去ろうと一歩を踏み出す。その瞬間に背後から声をかけられた。
 「ほう、なかなか壮観な絵画じゃのう」
 「びっ、くりしたぁ……。リリア先輩、急に話しかけないでくださいよ~」
 「くふふ、わしは神出鬼没な美少年じゃからのう。それは無理な相談じゃ」
 気配もなく現れたリリアはエースの隣に立ち、顔を覗き込んでくる。
 「それで? お主はずっとこの絵画を見ていたようじゃが、自分の寮でも思い出したか?」
 何もかも見透かすような紅い瞳──まるでバラのようだ──から逃れるように視線を絵画に戻し、エースは「あー……」と言葉を濁した。
 思い出したのは本当だが、その内容をバカ正直に言うことは出来ない。リリアならば言っても問題はないだろうが、彼だからこそエースは言いたくはなかった。
 リリアは、エースと違い想いを成就させた人物なのだから。
 「まあ、そうっすね。入寮して初めての行進を思い出したんですよ、ほんともう最悪な出来でこの絵のトランプ兵とは似ても似つかないカンジ。全員動きがバラバラで、めちゃくちゃ怒られて超ダサかった。ま、オレは褒められましたけどね♪」
 「ほう……」
 嘘は言ってはいない、初めての行進を思い出したのは事実である。だが含みのある視線を向けてくるリリアはエースが言葉に隠した裏の気持ちに勘づいているかのようににやりと笑った。
 「その割には随分と切ない表情をしておったがな。まるで恋をしているかのように」
 「……はっ、そんなわけ……」
 声が震えながらも返した精一杯の強がりにリリアは穏やかに笑い、エースの頭を撫でる。よしよし、と親が子に向けるような仕草に胸の奥から複雑な感情が湧いて無性に泣き出したくなってしまう。手のひらをぎゅっと強く握りしめ涙を堪えながらリリアを睨み付けた。
 エースの表情に呆けた顔を見せたリリアはすぐさま微笑んでその場からふわりと浮き上がる。そのまま絵画からエースを隠すように頭を抱えて「辛いのう」と呟いた。
 「己の感情だというのに、全く言うことを聞かん。醜い感情や嬉しい気持ちが勝手に溢れて止められず、ずっと振り回されてばかりじゃ」
 「────」
 「お主もまた、辛い恋をしておるのじゃな」
 慈しむような声色と抱きしめられているという温かさにエースの虚勢が壊されていく。ひくついた喉から漏れた声は意味を持たず、滲む視界を認識したくないと瞼を閉じる。
 みっともない、泣くな、と涙を止めようとすればするほど感情が高ぶり、瞳から零れていく涙を止められない。ずっと一人で抱えていた感情が頬を伝う滴となって決壊してしまう。
 寮長。リドル寮長。どうしてここにいるのがリドルではないのだろうか、と考えると同時にここにいるのが彼ではないことにエースは安堵を覚えていた。
 好きです、と伝えたくて、けれども伝えないことを決めた感情が体の中を駆け巡っている。
 いつからリドルを好きになったのかなどわからないくらいに、エースの視線は彼を追ってしまうようになった。出会った最初は融通の利かない、嫌な奴だと絶対に仲良くなんて出来ないと思っていたのだ。それでもリドルの環境を知り、望みを聞いて、王として立ち向かう姿を見てしまったときからエースの感情は次第に新たな感情を生み出してしまった。誰よりもリドルに褒められたくて柄にもなく勉学に励み、それが叶ったときの喜び。トレイと睦まじく談笑している様子を見たときの嫉妬と悲しみ。触れたい、触れて欲しいと願ってしまったときに、エースはリドルのことが好きなのだと認めてしまった。
 絶対に叶わない恋を、エースはしてしまったのだ。
 「くそ……っ、こんな、オレ、ダサすぎ……っ」
 「ふふっ、良い良い。泣けば心も軽くなるじゃろ」
 「そんな、のっ、リリア先輩に、頼んでないじゃん……っ!」
 「まあそうなんじゃが、泣きそうな顔で立ち尽くすお主を見たら流石に放っておくことは出来ぬ。わしは優しい先輩じゃからのう!」
 「どこが……こんな、可愛い後輩を泣かせておいて……っ!」
 「くふふ、生意気な口じゃのう~。こうしてやるわい!」
 エースの頭を離したリリアはそのまま指を頬へと滑らせて軽く左右に引っ張る。抗議の声を上げるエースを無視し、頬を左右だけではなく上下にも動かし始めるリリアに涙も止まっていく。少しだけリリアから逃れようと身動ぎすれば彼は意図を読み取ったかのようにぱっと身を離した。
 「あ~もう、ほんとマレウス先輩って良くリリア先輩の手綱握れますね。尊敬するわ」
 「長い付き合いじゃからのう。それに惚れた弱みもある」
 「あっ、そう……。堂々と恋人ですって言えるのほんと羨ましい。オレの恋なんて絶対に叶わないし」
 涙を拭いながら零した言葉にリリアは「そうなのか?」と驚いた表情を見せる。泣いたことで少しだけ気が晴れたエースは頷いてからもう一度羨ましい、と呟いた。
 「オレの好きな相手って、ぶっちゃけるとリドル寮長なんですよね。ね、絶対に無理でしょ。あの真面目な人がオレみたいな奴を好きになるなんて絶対にあり得ない。あり得るとしたらトレイ先輩とか? ほら、トレイ先輩って寮長のこと甘やかしてるし、寮長も甘えてるなってわかるんだよね」
 「それは、ずっと見てきたからか?」
 質問のようで断言するかのような口調にエースはただただ苦笑する。
 「リリア先輩って容赦ないっすね。そうですよ、好きって気がついてからずっとオレはリドル寮長だけを見ていました。でも向こうは一切気づかねえの、もうここまでくると笑える」
 だから、諦めようと決めたんだ。か細く、自分に言い聞かせるような囁きのような言葉は、けれどリリアには届いたらしい。
 想いを告げようとは思わないのか、と投げかけられた質問にエースは首を横に振る。
 「困らせたくないし、正直、振られるってわかってて告白なんてしたくない」
 「だから、諦めると?」
 「それが正解でしょ? 誰も傷つかない、不幸にならないじゃん」
 「……わしは、そうは思わん」
 「リリア先輩は、想いが叶ったから言えるんじゃん。オレの気持ちなんて、叶わない恋をした奴の気持ちなんてわかんないよ」
 卑怯な言い方だ、とエースは思う。少なくとも八つ当たりで先輩に投げつける言葉ではないと理解していたが滑り出た言葉は止められなかった。
 「幸せな恋人同士なリリア先輩には、絶対にわからないよ」
 「幸せな恋人同士のう……。ふふ、ではここでお主に問題じゃ」
 「は?」
 「赤ん坊はどうやって出来ると思う?」
 「赤ん坊って、そりゃあ、もちろん男女が……」
 いきなり変な問題を出すリリアに呆気に取られながらエースは答え、その回答に彼は良く出来ましたとばかりに満面の笑みを浮かべる。しかし視線はエースから絵画へと逸らされ、釣られるように自分もトランプ兵の絵画へと顔を向けた。
 「そう、子は男女間の営みで出来る。それは妖精であるわしやマレウスも変わらない。どんなに願っても、わしは子を産めん。……じゃが、マレウスには跡継ぎが必要じゃ」
 「……え? は、ちょっと意味が、」
 「お主、わしとマレウスを幸せな恋人同士じゃと言ったな? じゃが、将来的にマレウスには跡継ぎが必要になる。そのとき、子を産めないわしは必要ない。……わしは、いつかマレウスと別れる。そしてマレウスは、誰かと結婚をして子を成す」
 「…………」
 リリアが告げた言葉はエースの想像を超えており、理解するのに少しばかりの時間を要した。言葉を咀嚼し、飲み込み認識した後にハッとリリアを見れば彼は寂しそうな笑みを浮かべているのが見えた。
 「お主の言う幸せな恋人の姿は、きっと学生のうちだけじゃ。茨の谷に戻れば、わしはただの臣下になる。マレウスと結ばれることは、ない」
 「それ、マレウス先輩も同意の上なんですか……?」
 その言葉にリリアはただ曖昧に笑みを浮かべる。沈黙は肯定であると言ったのは誰だっただろうか、そんなことを思い出しながら見たリリアの微笑みにエースも胸が苦しくなった。
 「そんな、じゃあどうしてリリア先輩はマレウス先輩と付き合ったんですか。別れるって、辛い思いをするってわかっていたんなら、最初から諦めれば良かったのに……!」
 「……もう二度と、後悔をしたくなかったからじゃ。わしは一度、諦めて後悔したことがある。手を取れなかった、一緒に逃げたかった。行動をしなかった結果、わしは大切な人を失ってしまった。そのときの後悔を、わしは痛いほどに知っておる」
 「…………」
 「お主は、後悔のないようにな。少しばかりお主より長生きをしている年寄りからのアドバイスじゃ」
 リリアは最後にもう一度だけエースの頭を撫で、去って行く。ただ一人残されたエースはその場に立ち尽くし、迷子のように途方に暮れた。
 マレウスとリリアの問題はエースが抱えるには重く、けれど誰かに言うことも出来ないものだ。またリリアが最後に残した後悔のないように、という言葉もまた鉛のように心に積もっている。諦めると決断したことに後悔はない、ないはずなのだ。

 ──じゃあ、なんでこんなにも苦しいんだろう。

 「……おや、そこにいるのはエースかい?」
 「りょう、ちょう……」
 なんて出来すぎたタイミングだろうか。会いたくなかったのに、会えて嬉しいと心が震えている。俯いてしまったエースの隣にリドルは並び、そっとハートのスートに触れた。
 「りょ、寮長!!?」
 大げさなほどに肩を震わせ、思わず後退りしたエースにリドルは眉を顰めながら腰に手を当てて体をぐっと前に出して二人の距離を近づける。
 「……泣いていたのかい?」
 「は!?!」
 「メイクが乱れているし、触った頬は濡れていたよ。さあ、なにがあったのか話すんだ」
 「あー……えっとぉ、別になにも……」
 「ボクに隠しごとかい? 良い度胸だね、よほど首を刎ねられたいとみえる」
 「暴君!! あ、ウソウソ、冗談ですって寮長! だからユニーク魔法だけは勘弁してください!!」
 本気で首を刎ねようとしたリドルを慌てて制止する。だが依然とこちらをじっと見つめてくるリドルは何があったのかを聞かない限り立ち去ろうとはしないだろう。当然リリアの話をするわけにはいかない、欠伸をしましたと下手に誤魔化そうとしてもリドルには見破られるのだろうというのは過去の教訓から学んでいた。
 「……あの、さ。リドル寮長には諦めるべきなのに、どうしても諦めきれないことってある?」
 「なんだい、急に。まあ良い、その質問に答えてあげる代わりにちゃんとなにがあったか答えるんだよ、いいね? それで、諦めるべきなのに、諦めきれないことか……。あったよ、いっぱいね」
 「……それって、やっぱり母親関係?」
 「キミはデリカシーというものを忘れたのかい? 正解だよ。あの頃のボクはもっとトレイの作ったケーキを食べたかったし、もっといっぱい遊んでいたかった

ここまで。このあとリドルにキミが諦めないことを教えてくれたから今のボクがいる、と言われてエースは恋を諦めるのをやめるしマレリリはこの後二人で話してマレウスがリリアのことを諦めないと言うがリリアは自分の寿命に気づいているから泣きそうな顔をマレウスに見られないように抱きつき、どうか許してくれと願うオチ畳む

マレリリ

生きております
お久しぶりです
Xでは微妙に呟いていましたがまーここ最近体の調子がおかしくてずっと暇があれば寝てたりしてました
で、変な時間に目が覚めるので起きて、また眠くなってと負のループが出来上がっていたり
10日まではお仕事も忙しいので更新は難しいですがそれ以降は体調が良ければ更新したいですね
また日記は飛び飛びになるかもしれません。ごめんなさい

日記

2023年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

明日から古戦場!というわけなんですけど、体調がしぬほど悪いです…
職場でぶっ倒れそうと思ったのは久しぶりです
今は薬飲んで落ち着いておりますが、うーーーーーーん、古戦場走んなくても良いかな…?
まあ無理しない程度に走ります

日記

今日は暑くて体調崩しました…
もー9月なんですけどね!10月まで暑いという話も聞きますし、みなさんも体調には気をつけてくださいね!

最近ホラーゲームのびっくりポイントにびっくりしてうわああぁぁぁ……(段々語尾が弱くなる)と声が出ました
怖いの苦手です…心がぎゅっとなる。なのでホラー映画とかも一切見ません。怖いから
でも零シリーズだけは大好きです!あれは怖くない

日記

マレリリ作品新作(でも書いたのはずっと昔)を更新しました~
年齢制限ありです。このときから私の性癖変わってなくてクソワロタとか思いながら内容をほんの少しだけ手直ししました
今思うと本当に二人が恋人になるために親子として過ごした記憶が障害になるかもしれないな、と感じたり
でも私はそれを乗り越えて恋人として、親子として、主従として、全てを含んで生きていくマレリリを書いていきたいと思います

ちなみに更新スピードが早いですが来週からグラブル古戦場のため来週は一切更新しません
一応団長なので走ります…猫の病院もありますし多分更新出来ないかなーと
ちょくちょく小説は合間を縫って書いていきたいですね…

日記,マレリリ

マレリリ長編を日記で開始したのですがくっっそ楽しいです
元設定は遊郭パロでしたが色々考えてこんな感じになりました。遊郭ネタは出てきません
なお、見切り発車です。今日プロローグ書き上げて速攻日記に上げました
主な終わり方は考えていますがこれからどう転ぶかは全く予想出来ません。私の作品の書き方と長編は本当に相性が悪いです
サイトのみの展示(プロローグだけXに上げてますが)になりますので、少しでもサイトに来てくださる方が喜んでくだされば嬉しいです。完結させられるよう頑張ります!

日記,マレリリ

マレリリ長編の現時点でのキャラ設定
※当然ネタバレです

・マレウス→両親健在。ただし妖精と人間の争いは17年前に終わったのは変わらず
卵から孵る時期とかどうなっているの?という疑問は気にしてはいけない。戦いが終わんなかったからずれたとか…そういうことに…
・セベク→ほぼ設定変更無し。ただシルバーに対して本編ほど人間が!という悪い感情などはない
・シルバー→リリアがいないため、セベクと共に育てられてる。彼もまたゆりかごで眠っていたがマレノア様によって魔法解除された
自身が夜明けの騎士という昔茨の谷を攻めていた人物の息子だと知っている。が、最初から聞いていたので夜明けの騎士に負の感情はなく感謝している
・セベク&シルバー→リリアがいないためバウルに鍛えられたがやはり技量は本編より劣る
・リリア→見た目は右大将の髪型で髪色が現代リリア(ややこしい)。後に髪を切るフラグが立っている(私の中で)
とある街でマレウスたちと出会う。マレウスのことを知っているようだが…?畳む

マレリリ

マレリリ長編その①
※パロなので人物の設定が異なります。また後で表現や設定が変更になる可能性があります

とある街に辿り着いたマレウスたち三人は初めて訪れる場所に少しの不安を抱えたまま散策をしていた。茨の谷では珍しい機械仕掛けの物に興味を引かれたり、人の多さに驚き戸惑い、ときにはセベクが通行人と接触しそうになってしまったりと端から見ても街の住民ではない様子で観光を続ける。
そんな中、ふとマレウスの耳に悲鳴のような声が聞こえた。護衛であるシルバー、セベクは気づかないまま会話をしており、おそらくマレウスだけが聞き取ったであろう声は今し方通り過ぎた大通りから少し離れた路地裏の方向からしたように思えた。立ち止まり、その方角を見ているマレウスに二人も気づいたのか警戒したまま三人はその今来た道を戻る。

そこでマレウスは、運命に出会う。

路地裏にいたのは鴉の濡れ羽色のような黒いマントに身を包んだ少年──少なくとも見た目だけは少年と呼べる体格をしていた──と、彼の足元には先ほどセベクがぶつかりそうになった人物が倒れていた。男は呻き声を上げており、顔を怪我したのか鼻から垂れている鮮血はまだ真新しい色をしている。少年が男に暴行をしたのだと瞬時に認識した護衛の二人はマレウスを庇うように前に出て、いつでも抜けるように警棒に手をかけた。
それを見た少年はフッと鼻で笑い、三人に視線を向ける。一番好戦的なセベク、冷静なシルバーを見てからマレウスへと視線を合わせ、動きを止めた。
目を大きく見開き、小さな口をぽかんと開けたまま少年はマレウスから視線を外さない。マレウスもまた彼の紫がかった鮮やかな赤色の瞳から視線を逸らせない。
次の瞬間、少年が地面を蹴るとシルバー、セベク両名の頭上を軽々と飛び越えて彼らの背後に音もなく着地する。マレウスの眼前に舞い降りた彼はこちらをじっと見つめ、ふと穏やかに顔を綻ばせた。
背後を取られたと気づいた二人が慌てながら警棒を少年に向けるが、彼は振り返ることもなくマレウスを見つめたまま口を開く。
「そんな警戒しなくとも良い、別にわしはお主らに危害を加えようとは思っておらん」
少年がマレウスに一歩足を進める。途端に護衛二人に緊張が走るが一瞬で背後を取った相手の実力に警戒して動向を注視しているようだった。
一歩、また一歩と少年が近づく。後ろで一本に縛った長い髪がひらひらと揺れ、合間に見える艶やかなピンク色の髪がまるで蝶のように美しいものに見えた。
マレウスが両手を伸ばせばすっぽりと収まるほどの距離で歩みを止めた少年はこちらの頬に触れ、ふるりと一度だけ大きく瞳を揺らす。泣きそうな、それでいて宝物を見るような視線を向けてくる彼にマレウスは心が破裂しそうな感覚を覚えた。初めての感覚に全身が緊張したかのように動けなくなり、呼吸をすることさえ忘れる。
そんなマレウスの様子をシルバー、セベクは相手の術中にかかったと思ったのか、魔法を放とうと魔法石に魔力を込めた。
その刹那、少年はどこからか取り出した──マレウスにはそれが彼が召喚術で喚んだものだと感じ取った──緑色に輝く魔石器を二人の方へ振りかぶる。距離があるため当たらないと思った魔石器はまるで鞭のようにしなやかに伸び、両名の警棒を振り払う。からん、と金属音を立てて地面に落ちる警棒を見て何も行動が出来なかったことに呆気に取られる二人だが、何よりも恐ろしいのは彼らに傷一つなかったことだった。見えているはずのない背後にいる二人への的確な狙いと武器だけを相手に定めた技量、そして反応速度。そのどれもがシルバー、セベクよりも勝っている。
そしてマレウスだけは、少年が使った魔石器の銀色の細工が魔法金属のミスティウムだと気づいた。今は希少となってしまったが昔は茨の谷の鉱山で豊富に採れていたとされる魔法金属。魔石器を覆うほどに使用しているということは少なくともマレウスが生まれるよりも前の物であり、それを自らの手足のように使いこなす彼に興味が湧く。
「全く……己と相手の力量を正しく推し量ることも出来ないとはのう……。これで王の護衛が務まるのか?」
少年はくつくつとからかうように笑いながら言い、手元の魔石器を送還し腕を後ろで組む。一見隙だらけに見える態度も油断ならないと認識したシルバーは彼から視線を外さないまま、地面に落ちた警棒を魔法で引き寄せる。一方、セベクは警棒を引き寄せることも忘れて少年に食いかかるように言い放った。
「貴様!!!!!! マレウス様を王だと知った上の狼藉か!!!!!!」
「セベク!!」
冷静さを忘れたセベクにシルバーが制止をかけ踏みとどまらせる。悔しそうに睨み付けてくる相手に少年は大層楽しそうに大笑いをし、ポケットからとある物をセベクに投げた。シルバーが反射的に叩き落とそうとしたが物の正体に気づき、そのままセベクの手元に落ちて来るのを見送ってしまう。三人が見たことのあるそれは、セベクのお財布であった。
「ここは学園のように治安の良い場所ではない。そんな制服を着ていたら良いカモじゃぞ? どんな理由で来たのかは知らんが、せめて制服は着替えてくるべきじゃったな」
「先ほど、セベクがぶつかりそうになったときに盗まれたのか……」
マレウスがぽつりと呟いた言葉に少年は振り返り、「正解じゃ」とコロコロと鈴の鳴くような声色でにこりと笑った。
「悪いことは言わんからどこかで服を着替えてくると良い。宿は取っておるか? もしまだなら路地裏を出て、大通りをまっすぐ行った先に青い屋根の宿がある。比較的良心的な値段でやっておるからそこに泊まると良いぞ?」
そう言って少年はひらひらと手を振り、マレウスの隣を通り過ぎる。
だが、マレウスは衝動的に少年の腕を掴み、その場に引き留めた。
「?」
「……っ、」
「マレウス様……?」
少年はきょとんとし、後ろからは二人の戸惑いの声が聞こえてくる。マレウス自身、衝動的に彼を引き留めたために二の句が継げない状況だった。触れたところからじわじわと感じる体温にマレウスは鼓動が早くなっていくのがわかった。
どうして、なぜ。胸中で暴れる感情を理解出来ないまま、マレウスは掠れた声で言う。
「……名前を、」
「名前? ああ、そういえば名乗ってなかったのう。別に必要ないと思うが、まあ良い」
少年は優しくマレウスの腕を解いたのち右足を引き、右手を体に添えて左手を横方向へ水平に差し出すように最敬礼のお辞儀を行う。
「わしはリリア。リリア・ヴァンルージュじゃ」
「リリア……。僕の名前は、」
マレウスが名乗ろうとした口に少年──リリアの人差し指が当たる。知っておる、そう言ったリリアは優しい声色で名前を呼んだ。
「マレウス、マレウス・ドラコニア。わしはお主が生まれる前からお主を知っておる。会いたかった、お主に、ずっと」
曇りなく笑うリリアの笑顔にマレウスは天命のように、または稲妻のごとく、胸中で暴れる感情の名前を理解した。

これはマレウスが運命に出会った話。
そして、これはマレウスが初恋を叶えるまでのお話。畳む


シリアスっぽく始まるが全然そんなことはない

マレリリ

すき!ありがとうございます~!
すき!のひとつが私の活力となります!
一言コメントもぜひお気軽にどうぞです~!私の更新スピードがとても上がります~

さて、昨日お買い物中レジにて誰かのクレジットカードを発見しました
すぐに店員さんに渡したのですが、二人で前にお会計した人じゃないかな…?という雰囲気の中その人を探しても見つかりませんでした
まあ見つかっても本人のか確認が取れない可能性もあるので警察にお渡しするのが一番なんですけどね。ちなみにその後クレジットカードは違う店員さんの手に渡ってました。おそらくカード会社に連絡するためですかね?
良いことしたな~。今日はなにか良いことあるかな~と猫砂3つ入れてあったカートを押していたら足に思いっきりぶつけて流血沙汰になりました。現在も腫れてます
いたい……

日記

さて、とにかく一夜が明けたのですがまだメンタルはへこみ中です
ですが昨日は久しぶりにリフレッシュ出来ることもあったんです。実にプライベートでの3年ぶりの外食をしました
職場でのお食事会などは強制参加だったのでまあ参加していたんですが、ちゃんとプライベートでの外食はコロナが流行ってから初です
久しぶりに食べた肉うどん、とても美味しかったです。私はうどんが大好きで、1週間3食素うどんでも暮らしていけるほどうどんを食べたりしています(流石にしたことはない)
うどん…美味しい……
いつか香川県に行くことが夢ですが、何十年後のお話になるやらです。ちなみにコロナで外出を自粛していましたが、あくまで3年間外食してなかったのはきっかけがなかったからです
田舎だからそんなにお店ないですしねぇ…

日記

そういえば週一小話書いてないですね
すっかり忘れてました
基本的にお休みの前後で書いたりすると思うので結構更新頻度はバラバラです
あと最近猫さんが夜に構って攻撃してくるので構ったりすると時間がなくなります…

日記

ユリアルの箱庭という同人誌で書いた作品のリメイク(ユリアルオンリーイベントに合わせて書き直したやつ)があったのですが、分岐√を考えていたらしくバッドエンドルートを先に書いてました
ハッピーエンドはどこ…?ここ…?
いや過去も嗜好が変わっていない私のことなのでハッピーエンドも書こうと思えば書けると思いますが流石に時間が経ちすぎて書くのを諦めました
バッドエンドルートはユリウス触手で暴力的に犯されてからユリウスに縋って彼に抱かれ、肉欲エンドです
こいつまじか……
流石にこれをパスもなしに上げるのはなーと悩んでます。パスワード付ける作業よく失敗するので怖いんですよね…

日記,ユリアル

お仕事終わってから体調がなんか崩れてだるいので今日はもう横になります
スマホでネタをポチポチ溜めたりスクショ整理したりして寝ます~

日記

作品を一通り更新完了です。残りは追々更新していければと思います

ツイステ、7章chapter5感想

戦闘がとにかくきっつい!!!!!!!セベクマップ以外はゾンビアタック作戦(R,SRを犠牲にしてSSRを最後まで生かす作戦)でいけたのですがセベクマップは回復がなく、ジリ貧になりました
最短マップを走ればリトライチケットを使用しなくても行けたと思いますが全部制覇したい派なのでリトライチケット2枚使いました…
あとはキャラですね。回復のためトレイ先輩入れたのですが、正直ルーク先輩にして火力でごり押ししていけば良かったと思います

内容に関しては、セベクの株がめちゃめちゃ上がりましたね。良い子だ~。愛されているという自覚がある子は強い
シルバーも愛されている自覚はあったでしょうか、やはり血の繋がりがないということは不安だったのでしょう。もし実の息子なら、リリアが遠い地に旅立つとき一緒に連れて行ってくれたかもしれない、とか考えたこともきっとあったのかなと
カプ目線では、マレウスの話が少なかったので少しだけ物足りなかったですがマレリリがシルバーを育てているところは夫婦だな~と
あと卵は孵化させたのはやはりリリアなのでしょうか?それともお祖母様?あとリリアがあんなにはっちゃけた理由と、空白の400年間を知りたいですね
シルバーとセベクは、まあ人気が出そうな二人だな、と。カプ的にね。私はこの二人は左右は特に決めていないのでカプにすることはほぼないと思います

あと個人的には、シルバーの中の人が熱演ですごかったな~と思いました
リリアちゃんの男らしい声も好きです。ただまぁ、マサキくん…とたまに頭に過ぎったのは内緒ですが
戦闘以外はほぼ文句はない素晴らしいストーリーでした
年内に次の更新が来ると良いですね、感想終わり畳む

日記,マレリリ

ツイステ7章プレイしていましたが、まーーーーーーーーーマレリリ+親子という感じでしたね
いやなんでもマレリリに関連付けるなという話ですが、一緒にシルバーを育てるところはすごく夫婦でした
あと、正直リリアのユニ魔でいやらしい活用方法思いつきましたし、心象風景見ているシルバーくんにマレリリの営み見せたらどうなるんだろうか…という考えが過ぎってほんと死んだ方がましだと思いました

日記,マレリリ

今日は疲れたので更新はしません
なんで昨日、今日といい猫の水入れの水こぼれてるんでしょう…

日記

リハビリを兼ねて週一で小話書いていきたいと思いますのでリクエストなどありましたらお気軽にメッセージください

昨日日記書いた記憶がありましたが書いていないみたいで存在しない記憶にびっくりしてます

日記

ユリアル作品の「逆さまの蝶」リンクがマレリリになっています
申し訳ないです。09/06に直しますので今夜は寝かせてください

日記,ユリアル

ツイステの小説、同人誌と1つを残し全て更新完了しました
同人誌も再録しますが先にユリアル更新したいと思います
またツイステ1つは企画の方で更新しようと思いますので、まだ少し時間がかかります

更新した小説、pixivとタイトルが違うよ?という疑問ですが、これはサイトのタイトルはお題をお借りしているからですね
特に規約に制限はありませんが、なにかあったときにご迷惑をおかけするのが嫌なのでpixivではタイトルを変えています

日記,マレリリ

ツイステの小説、何個かはデータ紛失していることが判明しました
前のサイトで消す前に全部データ取っておけば良かったですね…後悔してももう遅いですが
確実に紛失しているのは「みちゆき」ですね。リリアが女装させられていてマレウスに半分軟禁されてる感じの作品です
小話として書いたものかな?
もしも万が一、データを持っています!という方がいましたらご連絡下さい
ちなみに、リトバスの理恭とかも紛失しているということはおそらくユリアルも何個か紛失している可能性が高いです
まあ、もうしょうがない話です

日記,マレリリ,ユリアル,その他ネタ

ツイステの小説、半分ほど作業完了しました
作品の手直しは一切しておりません。それは後ほど
小説のページは同じテンプレートサイト様のものを私用させて頂きました(許可頂いております)。私の技術力のなさが原因ではあるのですが、お借りしたテンプレートもとても素敵なものなのでこれはこれで良かったと思います
マレリリの小説は、色々見ていてやっぱり「光の中に」が個人的に好きです。ゴスマリリリアのパソストがとても好きすぎて冷静に見ることが出来ませんw
年齢制限ありの小説が以外と多くないな、と思いました。その分めちゃめちゃ喘がせているので好みは分かれるだろうなとは思いますがw #マレリリ 

日記,マレリリ

小説のレイアウトがどうしても崩れてしまうので他のテンプレートで対応することにしました…
まだまだ私の技術は素人レベルです…
テンプレートは同じサイト様のを利用しようと思います。明日に完成出来るよう頑張ります

日記

「ビースト・ダンス」という和田たけあき(くらげP)さんの楽曲が好きです
歌詞がというよりも歌いやすくて好き。曲のテンポ良いですよね
歌詞も好きなんですが。声のでっかい人が得をする、という歌詞はこのSNS時代にぴったりだと思います

最近猫がよく舌を出しているのですがお口が痛いのかと常に心配しています
元々お口の病気を持っている子なので
季節の変わり目で体調を崩しているのかもしれません。仕事行く前やお休みの日はずっと傍にいてあげるのですがいつでも病院に走れるように準備だけはしています

日記

2023年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する