No.25, No.24, No.23, No.22, No.21, No.20, No.19[7件]
明日から古戦場!というわけなんですけど、体調がしぬほど悪いです…
職場でぶっ倒れそうと思ったのは久しぶりです
今は薬飲んで落ち着いておりますが、うーーーーーーん、古戦場走んなくても良いかな…?
まあ無理しない程度に走ります
職場でぶっ倒れそうと思ったのは久しぶりです
今は薬飲んで落ち着いておりますが、うーーーーーーん、古戦場走んなくても良いかな…?
まあ無理しない程度に走ります
今日は暑くて体調崩しました…
もー9月なんですけどね!10月まで暑いという話も聞きますし、みなさんも体調には気をつけてくださいね!
最近ホラーゲームのびっくりポイントにびっくりしてうわああぁぁぁ……(段々語尾が弱くなる)と声が出ました
怖いの苦手です…心がぎゅっとなる。なのでホラー映画とかも一切見ません。怖いから
でも零シリーズだけは大好きです!あれは怖くない
もー9月なんですけどね!10月まで暑いという話も聞きますし、みなさんも体調には気をつけてくださいね!
最近ホラーゲームのびっくりポイントにびっくりしてうわああぁぁぁ……(段々語尾が弱くなる)と声が出ました
怖いの苦手です…心がぎゅっとなる。なのでホラー映画とかも一切見ません。怖いから
でも零シリーズだけは大好きです!あれは怖くない
マレリリ作品新作(でも書いたのはずっと昔)を更新しました~
年齢制限ありです。このときから私の性癖変わってなくてクソワロタとか思いながら内容をほんの少しだけ手直ししました
今思うと本当に二人が恋人になるために親子として過ごした記憶が障害になるかもしれないな、と感じたり
でも私はそれを乗り越えて恋人として、親子として、主従として、全てを含んで生きていくマレリリを書いていきたいと思います
ちなみに更新スピードが早いですが来週からグラブル古戦場のため来週は一切更新しません
一応団長なので走ります…猫の病院もありますし多分更新出来ないかなーと
ちょくちょく小説は合間を縫って書いていきたいですね…
年齢制限ありです。このときから私の性癖変わってなくてクソワロタとか思いながら内容をほんの少しだけ手直ししました
今思うと本当に二人が恋人になるために親子として過ごした記憶が障害になるかもしれないな、と感じたり
でも私はそれを乗り越えて恋人として、親子として、主従として、全てを含んで生きていくマレリリを書いていきたいと思います
ちなみに更新スピードが早いですが来週からグラブル古戦場のため来週は一切更新しません
一応団長なので走ります…猫の病院もありますし多分更新出来ないかなーと
ちょくちょく小説は合間を縫って書いていきたいですね…
マレリリ長編を日記で開始したのですがくっっそ楽しいです
元設定は遊郭パロでしたが色々考えてこんな感じになりました。遊郭ネタは出てきません
なお、見切り発車です。今日プロローグ書き上げて速攻日記に上げました
主な終わり方は考えていますがこれからどう転ぶかは全く予想出来ません。私の作品の書き方と長編は本当に相性が悪いです
サイトのみの展示(プロローグだけXに上げてますが)になりますので、少しでもサイトに来てくださる方が喜んでくだされば嬉しいです。完結させられるよう頑張ります!
元設定は遊郭パロでしたが色々考えてこんな感じになりました。遊郭ネタは出てきません
なお、見切り発車です。今日プロローグ書き上げて速攻日記に上げました
主な終わり方は考えていますがこれからどう転ぶかは全く予想出来ません。私の作品の書き方と長編は本当に相性が悪いです
サイトのみの展示(プロローグだけXに上げてますが)になりますので、少しでもサイトに来てくださる方が喜んでくだされば嬉しいです。完結させられるよう頑張ります!
マレリリ長編の現時点でのキャラ設定
※当然ネタバレです
・マレウス→両親健在。ただし妖精と人間の争いは17年前に終わったのは変わらず
卵から孵る時期とかどうなっているの?という疑問は気にしてはいけない。戦いが終わんなかったからずれたとか…そういうことに…
・セベク→ほぼ設定変更無し。ただシルバーに対して本編ほど人間が!という悪い感情などはない
・シルバー→リリアがいないため、セベクと共に育てられてる。彼もまたゆりかごで眠っていたがマレノア様によって魔法解除された
自身が夜明けの騎士という昔茨の谷を攻めていた人物の息子だと知っている。が、最初から聞いていたので夜明けの騎士に負の感情はなく感謝している
・セベク&シルバー→リリアがいないためバウルに鍛えられたがやはり技量は本編より劣る
・リリア→見た目は右大将の髪型で髪色が現代リリア(ややこしい)。後に髪を切るフラグが立っている(私の中で)
とある街でマレウスたちと出会う。マレウスのことを知っているようだが…?畳む
※当然ネタバレです
・マレウス→両親健在。ただし妖精と人間の争いは17年前に終わったのは変わらず
卵から孵る時期とかどうなっているの?という疑問は気にしてはいけない。戦いが終わんなかったからずれたとか…そういうことに…
・セベク→ほぼ設定変更無し。ただシルバーに対して本編ほど人間が!という悪い感情などはない
・シルバー→リリアがいないため、セベクと共に育てられてる。彼もまたゆりかごで眠っていたがマレノア様によって魔法解除された
自身が夜明けの騎士という昔茨の谷を攻めていた人物の息子だと知っている。が、最初から聞いていたので夜明けの騎士に負の感情はなく感謝している
・セベク&シルバー→リリアがいないためバウルに鍛えられたがやはり技量は本編より劣る
・リリア→見た目は右大将の髪型で髪色が現代リリア(ややこしい)。後に髪を切るフラグが立っている(私の中で)
とある街でマレウスたちと出会う。マレウスのことを知っているようだが…?畳む
マレリリ長編その①
※パロなので人物の設定が異なります。また後で表現や設定が変更になる可能性があります
とある街に辿り着いたマレウスたち三人は初めて訪れる場所に少しの不安を抱えたまま散策をしていた。茨の谷では珍しい機械仕掛けの物に興味を引かれたり、人の多さに驚き戸惑い、ときにはセベクが通行人と接触しそうになってしまったりと端から見ても街の住民ではない様子で観光を続ける。
そんな中、ふとマレウスの耳に悲鳴のような声が聞こえた。護衛であるシルバー、セベクは気づかないまま会話をしており、おそらくマレウスだけが聞き取ったであろう声は今し方通り過ぎた大通りから少し離れた路地裏の方向からしたように思えた。立ち止まり、その方角を見ているマレウスに二人も気づいたのか警戒したまま三人はその今来た道を戻る。
そこでマレウスは、運命に出会う。
路地裏にいたのは鴉の濡れ羽色のような黒いマントに身を包んだ少年──少なくとも見た目だけは少年と呼べる体格をしていた──と、彼の足元には先ほどセベクがぶつかりそうになった人物が倒れていた。男は呻き声を上げており、顔を怪我したのか鼻から垂れている鮮血はまだ真新しい色をしている。少年が男に暴行をしたのだと瞬時に認識した護衛の二人はマレウスを庇うように前に出て、いつでも抜けるように警棒に手をかけた。
それを見た少年はフッと鼻で笑い、三人に視線を向ける。一番好戦的なセベク、冷静なシルバーを見てからマレウスへと視線を合わせ、動きを止めた。
目を大きく見開き、小さな口をぽかんと開けたまま少年はマレウスから視線を外さない。マレウスもまた彼の紫がかった鮮やかな赤色の瞳から視線を逸らせない。
次の瞬間、少年が地面を蹴るとシルバー、セベク両名の頭上を軽々と飛び越えて彼らの背後に音もなく着地する。マレウスの眼前に舞い降りた彼はこちらをじっと見つめ、ふと穏やかに顔を綻ばせた。
背後を取られたと気づいた二人が慌てながら警棒を少年に向けるが、彼は振り返ることもなくマレウスを見つめたまま口を開く。
「そんな警戒しなくとも良い、別にわしはお主らに危害を加えようとは思っておらん」
少年がマレウスに一歩足を進める。途端に護衛二人に緊張が走るが一瞬で背後を取った相手の実力に警戒して動向を注視しているようだった。
一歩、また一歩と少年が近づく。後ろで一本に縛った長い髪がひらひらと揺れ、合間に見える艶やかなピンク色の髪がまるで蝶のように美しいものに見えた。
マレウスが両手を伸ばせばすっぽりと収まるほどの距離で歩みを止めた少年はこちらの頬に触れ、ふるりと一度だけ大きく瞳を揺らす。泣きそうな、それでいて宝物を見るような視線を向けてくる彼にマレウスは心が破裂しそうな感覚を覚えた。初めての感覚に全身が緊張したかのように動けなくなり、呼吸をすることさえ忘れる。
そんなマレウスの様子をシルバー、セベクは相手の術中にかかったと思ったのか、魔法を放とうと魔法石に魔力を込めた。
その刹那、少年はどこからか取り出した──マレウスにはそれが彼が召喚術で喚んだものだと感じ取った──緑色に輝く魔石器を二人の方へ振りかぶる。距離があるため当たらないと思った魔石器はまるで鞭のようにしなやかに伸び、両名の警棒を振り払う。からん、と金属音を立てて地面に落ちる警棒を見て何も行動が出来なかったことに呆気に取られる二人だが、何よりも恐ろしいのは彼らに傷一つなかったことだった。見えているはずのない背後にいる二人への的確な狙いと武器だけを相手に定めた技量、そして反応速度。そのどれもがシルバー、セベクよりも勝っている。
そしてマレウスだけは、少年が使った魔石器の銀色の細工が魔法金属のミスティウムだと気づいた。今は希少となってしまったが昔は茨の谷の鉱山で豊富に採れていたとされる魔法金属。魔石器を覆うほどに使用しているということは少なくともマレウスが生まれるよりも前の物であり、それを自らの手足のように使いこなす彼に興味が湧く。
「全く……己と相手の力量を正しく推し量ることも出来ないとはのう……。これで王の護衛が務まるのか?」
少年はくつくつとからかうように笑いながら言い、手元の魔石器を送還し腕を後ろで組む。一見隙だらけに見える態度も油断ならないと認識したシルバーは彼から視線を外さないまま、地面に落ちた警棒を魔法で引き寄せる。一方、セベクは警棒を引き寄せることも忘れて少年に食いかかるように言い放った。
「貴様!!!!!! マレウス様を王だと知った上の狼藉か!!!!!!」
「セベク!!」
冷静さを忘れたセベクにシルバーが制止をかけ踏みとどまらせる。悔しそうに睨み付けてくる相手に少年は大層楽しそうに大笑いをし、ポケットからとある物をセベクに投げた。シルバーが反射的に叩き落とそうとしたが物の正体に気づき、そのままセベクの手元に落ちて来るのを見送ってしまう。三人が見たことのあるそれは、セベクのお財布であった。
「ここは学園のように治安の良い場所ではない。そんな制服を着ていたら良いカモじゃぞ? どんな理由で来たのかは知らんが、せめて制服は着替えてくるべきじゃったな」
「先ほど、セベクがぶつかりそうになったときに盗まれたのか……」
マレウスがぽつりと呟いた言葉に少年は振り返り、「正解じゃ」とコロコロと鈴の鳴くような声色でにこりと笑った。
「悪いことは言わんからどこかで服を着替えてくると良い。宿は取っておるか? もしまだなら路地裏を出て、大通りをまっすぐ行った先に青い屋根の宿がある。比較的良心的な値段でやっておるからそこに泊まると良いぞ?」
そう言って少年はひらひらと手を振り、マレウスの隣を通り過ぎる。
だが、マレウスは衝動的に少年の腕を掴み、その場に引き留めた。
「?」
「……っ、」
「マレウス様……?」
少年はきょとんとし、後ろからは二人の戸惑いの声が聞こえてくる。マレウス自身、衝動的に彼を引き留めたために二の句が継げない状況だった。触れたところからじわじわと感じる体温にマレウスは鼓動が早くなっていくのがわかった。
どうして、なぜ。胸中で暴れる感情を理解出来ないまま、マレウスは掠れた声で言う。
「……名前を、」
「名前? ああ、そういえば名乗ってなかったのう。別に必要ないと思うが、まあ良い」
少年は優しくマレウスの腕を解いたのち右足を引き、右手を体に添えて左手を横方向へ水平に差し出すように最敬礼のお辞儀を行う。
「わしはリリア。リリア・ヴァンルージュじゃ」
「リリア……。僕の名前は、」
マレウスが名乗ろうとした口に少年──リリアの人差し指が当たる。知っておる、そう言ったリリアは優しい声色で名前を呼んだ。
「マレウス、マレウス・ドラコニア。わしはお主が生まれる前からお主を知っておる。会いたかった、お主に、ずっと」
曇りなく笑うリリアの笑顔にマレウスは天命のように、または稲妻のごとく、胸中で暴れる感情の名前を理解した。
これはマレウスが運命に出会った話。
そして、これはマレウスが初恋を叶えるまでのお話。畳む
シリアスっぽく始まるが全然そんなことはない
※パロなので人物の設定が異なります。また後で表現や設定が変更になる可能性があります
とある街に辿り着いたマレウスたち三人は初めて訪れる場所に少しの不安を抱えたまま散策をしていた。茨の谷では珍しい機械仕掛けの物に興味を引かれたり、人の多さに驚き戸惑い、ときにはセベクが通行人と接触しそうになってしまったりと端から見ても街の住民ではない様子で観光を続ける。
そんな中、ふとマレウスの耳に悲鳴のような声が聞こえた。護衛であるシルバー、セベクは気づかないまま会話をしており、おそらくマレウスだけが聞き取ったであろう声は今し方通り過ぎた大通りから少し離れた路地裏の方向からしたように思えた。立ち止まり、その方角を見ているマレウスに二人も気づいたのか警戒したまま三人はその今来た道を戻る。
そこでマレウスは、運命に出会う。
路地裏にいたのは鴉の濡れ羽色のような黒いマントに身を包んだ少年──少なくとも見た目だけは少年と呼べる体格をしていた──と、彼の足元には先ほどセベクがぶつかりそうになった人物が倒れていた。男は呻き声を上げており、顔を怪我したのか鼻から垂れている鮮血はまだ真新しい色をしている。少年が男に暴行をしたのだと瞬時に認識した護衛の二人はマレウスを庇うように前に出て、いつでも抜けるように警棒に手をかけた。
それを見た少年はフッと鼻で笑い、三人に視線を向ける。一番好戦的なセベク、冷静なシルバーを見てからマレウスへと視線を合わせ、動きを止めた。
目を大きく見開き、小さな口をぽかんと開けたまま少年はマレウスから視線を外さない。マレウスもまた彼の紫がかった鮮やかな赤色の瞳から視線を逸らせない。
次の瞬間、少年が地面を蹴るとシルバー、セベク両名の頭上を軽々と飛び越えて彼らの背後に音もなく着地する。マレウスの眼前に舞い降りた彼はこちらをじっと見つめ、ふと穏やかに顔を綻ばせた。
背後を取られたと気づいた二人が慌てながら警棒を少年に向けるが、彼は振り返ることもなくマレウスを見つめたまま口を開く。
「そんな警戒しなくとも良い、別にわしはお主らに危害を加えようとは思っておらん」
少年がマレウスに一歩足を進める。途端に護衛二人に緊張が走るが一瞬で背後を取った相手の実力に警戒して動向を注視しているようだった。
一歩、また一歩と少年が近づく。後ろで一本に縛った長い髪がひらひらと揺れ、合間に見える艶やかなピンク色の髪がまるで蝶のように美しいものに見えた。
マレウスが両手を伸ばせばすっぽりと収まるほどの距離で歩みを止めた少年はこちらの頬に触れ、ふるりと一度だけ大きく瞳を揺らす。泣きそうな、それでいて宝物を見るような視線を向けてくる彼にマレウスは心が破裂しそうな感覚を覚えた。初めての感覚に全身が緊張したかのように動けなくなり、呼吸をすることさえ忘れる。
そんなマレウスの様子をシルバー、セベクは相手の術中にかかったと思ったのか、魔法を放とうと魔法石に魔力を込めた。
その刹那、少年はどこからか取り出した──マレウスにはそれが彼が召喚術で喚んだものだと感じ取った──緑色に輝く魔石器を二人の方へ振りかぶる。距離があるため当たらないと思った魔石器はまるで鞭のようにしなやかに伸び、両名の警棒を振り払う。からん、と金属音を立てて地面に落ちる警棒を見て何も行動が出来なかったことに呆気に取られる二人だが、何よりも恐ろしいのは彼らに傷一つなかったことだった。見えているはずのない背後にいる二人への的確な狙いと武器だけを相手に定めた技量、そして反応速度。そのどれもがシルバー、セベクよりも勝っている。
そしてマレウスだけは、少年が使った魔石器の銀色の細工が魔法金属のミスティウムだと気づいた。今は希少となってしまったが昔は茨の谷の鉱山で豊富に採れていたとされる魔法金属。魔石器を覆うほどに使用しているということは少なくともマレウスが生まれるよりも前の物であり、それを自らの手足のように使いこなす彼に興味が湧く。
「全く……己と相手の力量を正しく推し量ることも出来ないとはのう……。これで王の護衛が務まるのか?」
少年はくつくつとからかうように笑いながら言い、手元の魔石器を送還し腕を後ろで組む。一見隙だらけに見える態度も油断ならないと認識したシルバーは彼から視線を外さないまま、地面に落ちた警棒を魔法で引き寄せる。一方、セベクは警棒を引き寄せることも忘れて少年に食いかかるように言い放った。
「貴様!!!!!! マレウス様を王だと知った上の狼藉か!!!!!!」
「セベク!!」
冷静さを忘れたセベクにシルバーが制止をかけ踏みとどまらせる。悔しそうに睨み付けてくる相手に少年は大層楽しそうに大笑いをし、ポケットからとある物をセベクに投げた。シルバーが反射的に叩き落とそうとしたが物の正体に気づき、そのままセベクの手元に落ちて来るのを見送ってしまう。三人が見たことのあるそれは、セベクのお財布であった。
「ここは学園のように治安の良い場所ではない。そんな制服を着ていたら良いカモじゃぞ? どんな理由で来たのかは知らんが、せめて制服は着替えてくるべきじゃったな」
「先ほど、セベクがぶつかりそうになったときに盗まれたのか……」
マレウスがぽつりと呟いた言葉に少年は振り返り、「正解じゃ」とコロコロと鈴の鳴くような声色でにこりと笑った。
「悪いことは言わんからどこかで服を着替えてくると良い。宿は取っておるか? もしまだなら路地裏を出て、大通りをまっすぐ行った先に青い屋根の宿がある。比較的良心的な値段でやっておるからそこに泊まると良いぞ?」
そう言って少年はひらひらと手を振り、マレウスの隣を通り過ぎる。
だが、マレウスは衝動的に少年の腕を掴み、その場に引き留めた。
「?」
「……っ、」
「マレウス様……?」
少年はきょとんとし、後ろからは二人の戸惑いの声が聞こえてくる。マレウス自身、衝動的に彼を引き留めたために二の句が継げない状況だった。触れたところからじわじわと感じる体温にマレウスは鼓動が早くなっていくのがわかった。
どうして、なぜ。胸中で暴れる感情を理解出来ないまま、マレウスは掠れた声で言う。
「……名前を、」
「名前? ああ、そういえば名乗ってなかったのう。別に必要ないと思うが、まあ良い」
少年は優しくマレウスの腕を解いたのち右足を引き、右手を体に添えて左手を横方向へ水平に差し出すように最敬礼のお辞儀を行う。
「わしはリリア。リリア・ヴァンルージュじゃ」
「リリア……。僕の名前は、」
マレウスが名乗ろうとした口に少年──リリアの人差し指が当たる。知っておる、そう言ったリリアは優しい声色で名前を呼んだ。
「マレウス、マレウス・ドラコニア。わしはお主が生まれる前からお主を知っておる。会いたかった、お主に、ずっと」
曇りなく笑うリリアの笑顔にマレウスは天命のように、または稲妻のごとく、胸中で暴れる感情の名前を理解した。
これはマレウスが運命に出会った話。
そして、これはマレウスが初恋を叶えるまでのお話。畳む
シリアスっぽく始まるが全然そんなことはない
お久しぶりです
Xでは微妙に呟いていましたがまーここ最近体の調子がおかしくてずっと暇があれば寝てたりしてました
で、変な時間に目が覚めるので起きて、また眠くなってと負のループが出来上がっていたり
10日まではお仕事も忙しいので更新は難しいですがそれ以降は体調が良ければ更新したいですね
また日記は飛び飛びになるかもしれません。ごめんなさい