新春の衣マレウス実装ありがとうございます記念のマレリリ。この後の描写を足したのをいつかちゃんと更新します実装前にどうしても更新したかったためこの後の描写は省略したんですな続きを読む ふわりふわりと雪が降り続けているせいか吐く息が白く染まってしまう外でリリアは寒さに身体を震わせる。シルバーの言う通りマフラーだけでも身に着けてくるべきだったか、と後悔しつつ購買部の目の前にある大木に背を預けて目的の人物を待つ。 数分後、蝶番が微かな音を立てて開かれる扉にリリアは視線を向ける。予想通り目的の人物がそこには立っており、彼はリリアを見つけて驚いたように目を見開いた。「リリア!」「おお、マレウス。バイトお疲れ様じゃ」 左手を上げてひらひらと振ればマレウスはリリアのもとへ駆け足で近づいてくる。その後ろをジャックがメインストリート方向へ走り抜けていくのを視界に入れながらリリアは大木から離れた。じっと黙って立っていたために肩に積もってしまった雪を払えば正面にマレウスが立っており、リリアが払えなかった雪を取り除いてくれる。「こんなに冷えて……迎えに来てくれるのは嬉しいが、せめて防寒着を身に着けてくれ」「ふふ、シルバーにも同じことを言われたわい。予想以上に寒かったのう~」「全く……」 マレウスはため息を零しつつ両手でリリアの両頬を温めるかのように包む。今まで室内にいたマレウスは当然温かくじんわりと熱が伝わってくる。マレウスの気遣いが嬉しくてリリアは自然と笑顔を浮かべながら手に頬をすり寄せた。「それはそうと、どうして未だにその服装なんじゃ?」 去って行ったジャックはいつもの制服に着替えており、リリアもマレウスに制服を渡していたはずなのだが彼は新春の衣を身に纏っている。てっきり制服のまま出てくるのだと考えていたので首を傾げて訊ねてみればマレウスはほんの少しだけ口角を上げ、薄い被衣をリリアにも被せるようにずらして顔を寄せた。衣で風景が見えづらくなる視界のなかでマレウスだけがはっきりと目に映る光景はまるで世界で二人だけになったかのようだ。 リリアが小さく息を飲んでいるにも関わらずマレウスは耳元で自分だけに聞こえるように囁く。「──見惚れたか?」 低く艶めかしい声色で囁かれた言葉に頬に熱が集まるのがわかった。それが図星だったから余計に恥ずかしく、けれどマレウスから視線を外すことも出来ずにリリアは吐息を漏らす。 いつもと違う装いのマレウスは言い表せられないほどに魅力的だったがリリアにとって一番衝撃だったのは髪型だった。髪をオールバックで纏めて一部だけ前髪を出しているヘアースタイルとなっているが、そのせいで平時には見ることのない彼の額の甲殻が露出する羽目になっている。リリアにとってマレウスの額にある甲殻というのは情事の最中に見ることが多く、それを惜しげもなく見せている彼が目に映るたびに得も言われぬ感覚が背筋を走った。 そのマレウスが互いの吐息が混ざる距離にいる。リリアはぶるりと身体を震わせたがそれが寒さではなく欲望を感じたからだと理解するのは容易いことだった。 口を開けばはしたない言葉が出てきそうで黙り込んでしまったリリアを気にせずマレウスは言葉を続ける。「本来はこの制服は返さないといけないのだが、買い取った。その価値はもう十分にあったようだな」 くつくつと愉快そうに笑うマレウスは睨みつけられても余裕そうな表情をしている。こちらの意表を突いたのがよほど嬉しいのだろうがリリアとしては面白くない。というよりもバイト初日にマレウスの姿を見てからずっと欲望が身を焦がしているのを耐えていたというのに、至近距離で彼の楽しそうな姿を見てしまったらもう我慢など出来そうになかった。 両頬を包んでいるマレウスの両手を掴んでから相手が行動を起こすよりも先につま先立ちで彼にキスをする。目を真ん丸にして驚くマレウスを見届けてから目を閉じて彼の口のなかに舌を捻じ込む。「ん、んっ、んん……ふ、っ」 火照った頬を外気が撫でるたびにここが外だと自覚してしまうがリリアはもう止まれそうになく、マレウスの長い舌の輪郭を確かめるように舌先でなぞる。それから表面にある真ん中の窪みを舐めてから先端を吸い上げればマレウスの舌が己のそれと絡みつく。 リリアが掴んでいた両手を離してマレウスの項に腕を回せば、彼の手はこちらの腰に回り二人の身体が隙間なく密着する。それと同時に舌の動きは激しくなり飲みきれない唾液が口の端から垂れていく。「んんっ、んっんっ、ぢゅ、む、ぅ……は、ぁ……!」 マレウスの舌がリリアの喉奥近くまで入り込み、上顎から歯列までをじっくりと舐め上げられる。こちらも負けじとマレウスの舌を追いかけるが、彼は舌の裏側の血管をねぶってから先ほどリリアがしたように舌に吸い付く。「んんんっ! ん、ぢゅ、ぅ、んっぐ……はっ、はっ、んっんっんん……っ!」 呼吸が苦しくなりキスをやめた頃にはリリアの身体は完全に力が抜け、腰に回ったマレウスの手によってなんとか地面に倒れずにすんでいる状態だった。二人の吐息は熱が籠り、潤んだ瞳で見たマレウスの顔は欲望の色を隠せておらずおそらくリリアも同様だろう。「リリア、どうして急にこんなことを」「……急ではない。お主のその姿を見たときから、ずっとこうしたかった」 リリアはマレウスの額にある甲殻を指で触れる。「購買部に来る者全員に自慢したいほど、お主が格好良くてどうにかなってしまいそうだった。バイトの期間中、我慢したわしを褒めてもらいたいくらいじゃ」「……それは、お前に報いるべきだろうな。リリアが我慢していなかったら僕も我慢できなかったかもしれない」「ふふ、そうじゃぞ。もっとわしを褒めるんじゃ!」 ころころと鈴が鳴るように笑うリリアにマレウスは触れるだけのキスを落とし、そのままの距離で言う。 ──それで、お前はどんな褒美が欲しいんだ。 情事の時に名前を呼ぶかのような妖艶な声色にリリアは身体の疼きを覚えながらマレウスに笑い返す。「朝まで、抱いてくれ。我を忘れるくらい、めちゃくちゃにして」 一瞬だけ動きを止めたマレウスにリリアは唇を重ねると、次の瞬間には彼の自室にあるベッドに横たわっていた。相変わらず転移魔法のスムーズな行使に惚れ惚れするが、それを口にする間もなくマレウスの舌が口を蹂躙する。呼吸までを奪うようなキスにリリアはゆっくりと瞳を閉じたのだった。畳む 2024.12.27(Fri) 20:42:57 マレリリ
実装前にどうしても更新したかったためこの後の描写は省略したんですな
ふわりふわりと雪が降り続けているせいか吐く息が白く染まってしまう外でリリアは寒さに身体を震わせる。シルバーの言う通りマフラーだけでも身に着けてくるべきだったか、と後悔しつつ購買部の目の前にある大木に背を預けて目的の人物を待つ。
数分後、蝶番が微かな音を立てて開かれる扉にリリアは視線を向ける。予想通り目的の人物がそこには立っており、彼はリリアを見つけて驚いたように目を見開いた。
「リリア!」
「おお、マレウス。バイトお疲れ様じゃ」
左手を上げてひらひらと振ればマレウスはリリアのもとへ駆け足で近づいてくる。その後ろをジャックがメインストリート方向へ走り抜けていくのを視界に入れながらリリアは大木から離れた。じっと黙って立っていたために肩に積もってしまった雪を払えば正面にマレウスが立っており、リリアが払えなかった雪を取り除いてくれる。
「こんなに冷えて……迎えに来てくれるのは嬉しいが、せめて防寒着を身に着けてくれ」
「ふふ、シルバーにも同じことを言われたわい。予想以上に寒かったのう~」
「全く……」
マレウスはため息を零しつつ両手でリリアの両頬を温めるかのように包む。今まで室内にいたマレウスは当然温かくじんわりと熱が伝わってくる。マレウスの気遣いが嬉しくてリリアは自然と笑顔を浮かべながら手に頬をすり寄せた。
「それはそうと、どうして未だにその服装なんじゃ?」
去って行ったジャックはいつもの制服に着替えており、リリアもマレウスに制服を渡していたはずなのだが彼は新春の衣を身に纏っている。てっきり制服のまま出てくるのだと考えていたので首を傾げて訊ねてみればマレウスはほんの少しだけ口角を上げ、薄い被衣をリリアにも被せるようにずらして顔を寄せた。衣で風景が見えづらくなる視界のなかでマレウスだけがはっきりと目に映る光景はまるで世界で二人だけになったかのようだ。
リリアが小さく息を飲んでいるにも関わらずマレウスは耳元で自分だけに聞こえるように囁く。
「──見惚れたか?」
低く艶めかしい声色で囁かれた言葉に頬に熱が集まるのがわかった。それが図星だったから余計に恥ずかしく、けれどマレウスから視線を外すことも出来ずにリリアは吐息を漏らす。
いつもと違う装いのマレウスは言い表せられないほどに魅力的だったがリリアにとって一番衝撃だったのは髪型だった。髪をオールバックで纏めて一部だけ前髪を出しているヘアースタイルとなっているが、そのせいで平時には見ることのない彼の額の甲殻が露出する羽目になっている。リリアにとってマレウスの額にある甲殻というのは情事の最中に見ることが多く、それを惜しげもなく見せている彼が目に映るたびに得も言われぬ感覚が背筋を走った。
そのマレウスが互いの吐息が混ざる距離にいる。リリアはぶるりと身体を震わせたがそれが寒さではなく欲望を感じたからだと理解するのは容易いことだった。
口を開けばはしたない言葉が出てきそうで黙り込んでしまったリリアを気にせずマレウスは言葉を続ける。
「本来はこの制服は返さないといけないのだが、買い取った。その価値はもう十分にあったようだな」
くつくつと愉快そうに笑うマレウスは睨みつけられても余裕そうな表情をしている。こちらの意表を突いたのがよほど嬉しいのだろうがリリアとしては面白くない。というよりもバイト初日にマレウスの姿を見てからずっと欲望が身を焦がしているのを耐えていたというのに、至近距離で彼の楽しそうな姿を見てしまったらもう我慢など出来そうになかった。
両頬を包んでいるマレウスの両手を掴んでから相手が行動を起こすよりも先につま先立ちで彼にキスをする。目を真ん丸にして驚くマレウスを見届けてから目を閉じて彼の口のなかに舌を捻じ込む。
「ん、んっ、んん……ふ、っ」
火照った頬を外気が撫でるたびにここが外だと自覚してしまうがリリアはもう止まれそうになく、マレウスの長い舌の輪郭を確かめるように舌先でなぞる。それから表面にある真ん中の窪みを舐めてから先端を吸い上げればマレウスの舌が己のそれと絡みつく。
リリアが掴んでいた両手を離してマレウスの項に腕を回せば、彼の手はこちらの腰に回り二人の身体が隙間なく密着する。それと同時に舌の動きは激しくなり飲みきれない唾液が口の端から垂れていく。
「んんっ、んっんっ、ぢゅ、む、ぅ……は、ぁ……!」
マレウスの舌がリリアの喉奥近くまで入り込み、上顎から歯列までをじっくりと舐め上げられる。こちらも負けじとマレウスの舌を追いかけるが、彼は舌の裏側の血管をねぶってから先ほどリリアがしたように舌に吸い付く。
「んんんっ! ん、ぢゅ、ぅ、んっぐ……はっ、はっ、んっんっんん……っ!」
呼吸が苦しくなりキスをやめた頃にはリリアの身体は完全に力が抜け、腰に回ったマレウスの手によってなんとか地面に倒れずにすんでいる状態だった。二人の吐息は熱が籠り、潤んだ瞳で見たマレウスの顔は欲望の色を隠せておらずおそらくリリアも同様だろう。
「リリア、どうして急にこんなことを」
「……急ではない。お主のその姿を見たときから、ずっとこうしたかった」
リリアはマレウスの額にある甲殻を指で触れる。
「購買部に来る者全員に自慢したいほど、お主が格好良くてどうにかなってしまいそうだった。バイトの期間中、我慢したわしを褒めてもらいたいくらいじゃ」
「……それは、お前に報いるべきだろうな。リリアが我慢していなかったら僕も我慢できなかったかもしれない」
「ふふ、そうじゃぞ。もっとわしを褒めるんじゃ!」
ころころと鈴が鳴るように笑うリリアにマレウスは触れるだけのキスを落とし、そのままの距離で言う。
──それで、お前はどんな褒美が欲しいんだ。
情事の時に名前を呼ぶかのような妖艶な声色にリリアは身体の疼きを覚えながらマレウスに笑い返す。
「朝まで、抱いてくれ。我を忘れるくらい、めちゃくちゃにして」
一瞬だけ動きを止めたマレウスにリリアは唇を重ねると、次の瞬間には彼の自室にあるベッドに横たわっていた。相変わらず転移魔法のスムーズな行使に惚れ惚れするが、それを口にする間もなくマレウスの舌が口を蹂躙する。呼吸までを奪うようなキスにリリアはゆっくりと瞳を閉じたのだった。畳む